クリミアにて露占領当局がクリミア・タタール系住民4名拘束

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9日、ウクライナ南部被占領下クリミアにて、ロシア治安当局によるクリミア・タタール系住民自宅への家宅捜索が行われ、その際、4名の住民が拘束された。

市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントにて報告した

拘束されたのは、別々の地域に暮らすアンサル・オスマノフ氏、アメトハン・アブドゥラヴァポフ氏、マルレン・ムスタファイェフ氏、エルネスト・セイトスマノフ氏の4名。

「クリミアの連帯」の報告には、「私たちの各地にいる活動家たちの情報によれば、朝からクリミアの複数の地域のクリミア・タタール系イスラム教徒の家複数で捜査が行われた。(中略)拘束された人物の親族は、家宅捜索は早朝、4時頃に始められたと伝えている。(中略)7時には、被拘束者が連行された」と書かれている。

バフチサライ地区タンコヴェ村で拘束されたオスマノフ氏は、セヴァストーポリ市のロシア占領政権の連邦保安庁(FSB)庁舎へ連行されたという。オスマノフ氏は、これまで繰り返しクリミアの政治囚支援活動に参加しており、クリミア領内やロシア領ロストフ・ナ・ドヌーでの裁判を傍聴してきたことが知られている。

また、シンフェローポリ市近くのビーレ村住民のアブドルヴァポフ市は、いわゆる「クリミアFSB庁舎」に連行されたとのこと。

さらに、ビロヒルシカ市のムスタファイェフ氏とバラクラウシキー地区のセイトスマノフ氏の拘束が報告された。ムスタファイェフ氏は、政治囚として拘束されている人物の家族を支援し、「クリミアの連帯」のボランティアをしていたこともある人物。エルネスト・セイトスマノフ氏は、兄弟のエンヴェル・セイトマノフ氏が「イスラム解放党」関与していると断罪され、17年の禁固刑を受けており、自身は裁判の傍聴を行ったり、被拘束者の家族の支援を行っていた。