ジョージア外務省、露によるNATO不拡大要求は受け入れられないと表明

ジョージア外務省は11日、同国はロシアによる北大西洋条約機構(NATO)拡大要求は受け入れられないと発表した。

ニュースサイト「ジョージア・オンライン」がジョージア外務省の声明を報じた

ジョージア外務省の声明には、「2008年4月、ブカレストNATO首脳会談にて、加盟国は、ジョージア(とウクライナ)がNATO加盟国になるとする決定を採択した。それは、コンセンサスにもとづく極めて重要な政治的決定である。その決定は、全ての国家が自らの外政方針を選択する主権的権利を有するとする国際法の根元的原則に依拠している」と書かれている。

ジョージア外務省はまた、2021年ブリュッセルNATO首脳会談で採択されたコミュニケには、NATO同盟国による各国の外政上の優先課題に第三者が介入することは受け入れられないと立場が記されていることを喚起した。

声明には、「前述の点より、国際法の根本的原則と規範に反する、第三者によるブカレスト首脳会談の決定見直しに関する声明は、それがいかなるものであれ、(ジョージア)外務省にとって受け入れられるものではない」と書かれている。

外務省はさらに、ロシア連邦の行動は欧州・欧州大西洋の安全保障機構にとっての主な挑戦であるとし、それは隣接する主権国家の領土の占領・併合、国際法の基本原則の軽視、自らが負う義務の不履行といった同国の行動に見られると説明した。

これに先立ち、10日、ロシア外務省は、ウクライナとジョージアが将来NATOに加盟するとする2008年のNATOの決定を無効化することを要求する声明を発出していた

この声明に対して、ストルテンベルグNATO事務総長は、欧州の全ての国家が持つ、自らの道を決める権利について、譲歩することはない、とロシアの要求を拒否する姿勢を明確にしている。