今日のナイーヴな平和主義が、明日の戦争を助長する=メルツ独首相

ドイツのメルツ連邦首相は、ロシアと戦っているウクライナを揺らぎなく、かつ無条件で支援することを再確認した上で、侵略国ロシアへの宥和的姿勢に対して警告するメッセージを発信した。

メルツ首相がシュトゥットガルトで開催されたキリスト教民主同盟(CDU)の党大会で発言した。ターゲスシュピーゲルが報じた

メルツ氏は、「私たちは、『もしも』も『しかし』もなく、ウクライナの人々の側に立っている。犯罪的ロシア政権が、その国の民間人、高齢者、女性、子供たちに対して体系的に戦争を遂行していることを、私たちは決して受け入れない」と発言した。

また同氏は、ロシアがプロパガンダにより、対ウクライナ侵略をウクライナの人々に対するナチス・プロパガンダと結びつけていることを激しく非難した。その際同氏は、ウクライナ国民のことを「世界でも類を見ないほどに、ドイツ及びロシアの暴力的支配によって苦しんできた人々だ」と形容した。

同氏はさらに、ロシアの対ウクライナ戦争は「私たちの価値観と覚悟にとっての試練」だと主張した。そして同氏は、歴史の教訓を忘れないよう呼びかけた上で、「宥和は平和をもたらさない。それは侵略者を勢いづかせるだけだ」と述べた。

同氏は加えて、「今日のナイーヴな平和主義は、明日の戦争を助長するだけにすぎない」と警告した。