「欧州統合は現時点ではウクライナを強化する手段」=クレーバ外相

クレーバ外相は、欧州統合は現在はウクライナを強化する手段であり、それがウクライナをより強靭にし、西側世界に近づけていると発言した。

クレーバ外相がインターファクス・ウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

外相は、「ウクライナにおける欧州統合の受け止め方を変えなければならない。それは『私たちを加盟させるかどうか?』という問題ではないのだ。欧州統合とは、現在はウクライナを強化するための手段であり、目的ではない」と発言した。

外相はまた、ウクライナの欧州連合(EU)加盟が現時点で断られているとしても、欧州統合路線は維持すべきだと指摘し、「明日ブリュッセルで誰かが、ウクライナは決してEU加盟国にならないと言ったとしても、私たちは改革を逆行させるべきでも、欧州ルールの適用を止めるべきでもなく、欧州空間とのさらに緊密な統合に向けて進むべきなのだ。なぜなら、そのルール、その統合がウクライナを内側から強化しているのであり、私たちをより強靭・強固にし、西側世界に近づかせているからだ」と強調した。

さらに外相は、10月12日のウクライナEU首脳会談から、ウクライナの実質的欧州統合と関係する突破口的決定を複数期待していると指摘し、その統合がウクライナ・ビジネスと国民にとって具体的な経済的恩恵をもたらすだろうと発言した。

外相は、「私たちは、もちろん、EUに圧力をかけており、欧州展望(編集注:EU加盟展望)を与えるように求めている。しかし、私は、闘いの終わりとEUの10月12日首脳会談の項目へと本件を加える準備があるかどうかについては現実的に評価すべきであると思っている。ただし、私たちはそれ(編集注:EU加盟展望)を巡って闘い続ける」と発言した。

なお、10月12日、キーウ(キエフ)にて、ウクライナEU首脳会談が開催される。

写真:ウクライナ30フォーラム