米ウクライナ首脳会談、8月30日に開催=ホワイトハウス

米ホワイトハウスは、米国とウクライナの首脳会談は、8月30日にワシントンで開催されると発表した。

21日に公開された米ホワイトハウスの公式発表に書かれている

発表には、「バイデン大統領は、2021年8月30日にヴォロディーミル・ゼレンシキー・ウクライナ大統領をホワイトハウスで迎えられることを待ち望んでいる」と書かれている。

さらにホワイトハウスは、「この訪問は、ドンバスとクリミアにてロシア連邦の侵略を受けるウクライナの主権と領土一体性への米国の揺らがぬサポートを確認するものである」と伝えた。また、首脳会談は、「エネルギー安全保障問題における緊密な協力と、ゼレンシキー大統領の汚職との闘いや、共通の民主的価値に基づく改革プログラム実現における努力をサポートすること」を確認するものとなるとも書かれている。

またゼレンシキー大統領は、ツイッター・アカウントに同発表に関してコメントした。

大統領は、「8月30日の米大統領との中身と実りのある会談を期待している。私たちは、ウクライナと米国の戦略的パートナーシップの重要な問題、ドンバスの平和、クリミア奪還、ウクライナの安全保障、安全保障上の挑戦であるエネルギー問題、経済発展、改革支援について協議を続ける」と書き込んだ。

また、大統領府ウェブサイトは、会談議題につきより詳細な発表を行なった。発表によれば、議題となるのは、何よりまず安全保障問題であるとし、ロシアの対ウクライナ侵略との対抗、黒海地域とウクライナ東部の情勢の悪化、クリミア脱占領、ウクライナと欧州全体のエネルギー安全保障の強化、ウクライナと米国の軍事・防衛連携となると指摘されている。また、ウクライナ側は、「ノルド・ストリーム2」プロジェクトについて、ウクライナと地域にとっての安全保障上の挑戦として、協議する意向があると伝えられた。

発表には、「私たちは、あらゆる優先的連携分野における二国間戦略的パートナーシップ関係の深化、安全保障・防衛、貿易、投資、エネルギー、気候、農業、インフラ、デジタル移行の分野における野心的な共同プロジェクト・イニシアティブ・パッケージの調整に関して具体的な合意ができることを期待している」と伝えた。

なお、6月7日、ゼレンシキー大統領とバイデン米大統領は電話会談を行い、その際、バイデン大統領がゼレンシキー大統領を今年の夏にホワイトハウスを訪れるように招待していた