プーチン露大統領のウクライナ論文、ロシア軍人の必須学習教材に追加

ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領が発表したウクライナに関する論文が、ロシア軍人が軍事・政治知識を学ぶ際の必須教材の一つに加えられた。

露RBC通信がロシア国防省内の2人の関係者の情報をもとに報じた

同通信は、国防省内の関係者の情報を元に「ウラジーミル・プーチン氏の論文『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性』がセルゲイ・ショイグ国防相の指示で、軍人の軍事政治準備知識のための必須題目の一つに加えられた」と伝えた。

またもう一つの国防省総軍事政治局内の関係者も、この情報を認めたとのこと。

関係者は、「ウクライナに起源を持っていたり、親や親族がウクライナにいたりするロシア軍内や海軍の多くの軍人を通じて、大統領の論文は軍関係者の間で大きな肯定的な反応と議論を呼び起こした」と説明した。

これに先立ち、12日、プーチン露大統領は、「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」と題する論文を公開していた。その論文は、「ロシア人とウクライナ人は一つの民である」とする従来の同氏の主張から始まっている。またプーチン氏は、「ロシアとウクライナの間にここ数年で生じた壁」を「悲劇のような大きな苦しみ」だと形容し、その責任は、ウクライナ人自身が自ら犯した過ちと外部勢力による「目的を持った活動」にあると主張している。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ人とロシア人は、「確実に一つの民ではない。それぞれに自らの道がある」と発言している