ロシア製コロナワクチン接種はウクライナ入国の許可根拠とならない=国境警備庁

ウクライナ国境警備庁は、ウクライナ入国の際には、とりわけ世界保健機構(WHO)が認めたコロナワクチンに関する保健省の情報を考慮するよう呼びかけている。

10日、アンドリー・デムチェンコ国境警備庁報道官がウクルインフォルムの記者に伝えた。

デムチェンコ報道官は、「国境警備庁は、保健省から説明を受け取った。同庁は、国民に対して、どのような文書を準備しなければいけないか、どのようなワクチンにて免疫を得るかに関する情報を考慮するよう呼びかけている。とりわけ、過去2日間、ウクライナ国境の通過検問地点では、外国人が『スプートニクV』ワクチンによる免疫証明書を携帯して越境を試みる事例が観察されている。ロシアとの国境にて、この2日間でロシア連邦国民によるそのような試みが約15回確認された」と発言した。

同氏は、「スプートニクV」はWHOのリストに加えられていないため、同ワクチン接種の文書は、ウクライナ入国の権利を与えないと説明した。

なお、8日、ウクライナ入国要件の変更に関する閣議決定が発効している。これにより、今後、外国人は、コロナ検査結果またはワクチン接種証明書とコロナ感染症の治療費を対象とする健康保険加入証明書を提示することで入国することが可能となっている。ただし、その際のコロナワクチン接種は、WHOが非常な状況での使用を認めたワクチンリストに含まれられている、ワクチン:ファイザー/バイオンテック、ジョンソン&ジョンソンのヤンセン、アストラゼネカ/コビシールド(インド)、アウトラゼネカ/SKBio(韓国)、モデルナ、シノファーム、コロナバック(シノバック)でなければならないと説明されている。