「ミンスク諸合意が履行される可能性はない」=クラウチュークTCG宇代表

ウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる三者コンタクト・グループ(TCG)にてウクライナ代表を務めるレオニード・クラウチューク元大統領は、ミンスク諸合意が履行される可能性はないと述べ、現状の出口は、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国からなるノルマンディ・フォーマットを通じて模索すべきだとの考えを示した。

クラウチューク氏がラジオNVへのインタビュー時に発言した

クラウチューク氏は、ドンバスでの選挙実施の順序に関してウクライナとロシア連邦の立場が異なることから、ミンスク諸合意履行は不可能であると発言した。

同氏は、「私たちは今、かなり難しい状況にある。ミンスク諸合意はある。しかし、その諸合意は、よくわかっている理由により、履可能性はない。更に、それら合意が署名された時には既に、それらが履行されることはないことはわかっていたのだ。しかし、国際合意に従えば、そのような合意は片側が無効化することはできない。ノルマンディ・フォーマットを通じた出口の模索が必要である」と発言した。

同氏は、(ベルリンにおける)11日のノルマンディ4国首脳補佐官級会合の後、同4国の首脳会談が開催されることへの期待を表明した。

なお、11日、ベルリンにてノルマンディ4国首脳補佐官級会合が開催された。出席したイェルマーク氏は、会合の主要な結果は停戦が継続されることだと発言しつつ、同時にノルマンディ4国首脳会談の開催日には合意できなかったと伝えた