ゼレンシキー大統領、三者グループの新ウクライナ代表の候補に言及

ゼレンシキー大統領は29日、ドンバス問題協議を行う三者コンタクト・グループ(TCG)のウクライナ代表職をクチマ前大統領が辞任した後、代わりとして検討されている候補は複数いるとし、その中には、レズニコウ副首相やクラウチューク初代大統領も含まれると発言した。

ゼレンシキー大統領が小児病院建物の開設式典での演説で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、記者からの質問に対し、「複数の候補がいる。一人は、副首相のレズニコウ氏。(中略)私たちはまた、レオニード・クラウチューク初代大統領とも話しているし、他にも数名候補がいる」と発言した。

大統領は、近々正式な任命が発表されると約束した。

その上で、大統領は、TCGウクライナ代表団を率いる人物像について、「その活動がどれだけ困難か、私たちはよくわかっており、だから私たちは、そのグループを率いることのできる人物を真剣に選んでいる。バランスを見出さなければならない。ロシアと話をする人物であるし、何より重要なのはウクライナにて尊敬されている人物でなければならないし、協議テーブルを支配でき、対応ができる人物であるべきで、非常に困難な時でもウクライナを裏切らない人物でなければならない。なぜなら、天秤に乗るのは私たちの領土一体性と主権なのであり、それはウクライナの現在だけでなく、未来でもあるからだ。そして、経験を持つ人物で、右派でも左派でもない、中道で、バランスが取れ、ウクライナにて東部でも西部でも住民の大半に尊敬されている人物であるべきだ」と発言した。

大統領は同時に、現在候補者となっている人々は皆、「顧問か、作業部会代表か、TCG全体の代表か」は決まっていないが、いずれにしても何らかの形でTCGに参加すると述べた。

なお、これに先立ち、7月28日、レオニード・クチマ元大統領がTCGウクライナ代表を辞任することが発表されていた

写真:大統領府広報室