ウクライナ・ポーランド・リトアニア、露侵略を非難し、宇のEU・NATO入りを支持する共同宣言発出

ポーランド、リトアニア、ウクライナは、ロシアによるクリミア併合の試みを非難するとともに、北大西洋条約機構(NATO)の「加盟のための行動計画」(MAP)のウクライナへの付与支持を表明する共同宣言を発出した。

新協力フォーマット「ルブリン・トライアングル」創設に関する28日付3国外相共同宣言が発出された。ウクライナ外務省がウェブサイトに全文を掲載した

3国外相共同宣言には、「外相たちは、ロシア連邦によるクリミア自治共和国とセヴァストーポリ市の併合の試みを断固として非難する立場が不変であることを発表する。彼らは、この試みを認めていないし、今後も決して認めない。彼らはまた、ロシア連邦に対して、ドネツィク・ルハンシク両州の同国の軍が駐留している地域から同軍を撤退させるよう要請している」と書かれている。

外相たちはまた、ロシアに対して、ウクライナに対する侵略を止めるとともに、ウクライナ領であるクリミアとドネツィク・ルハンシク両州一部の一時的占領を止めるよう要請した。

3国は、ウクライナによるEUとNATOへの加盟願望への強い支持を認めるとともに、同国の欧州的選択を歓迎した。

更に外相たちは、NATOが高次機会パートナー(EOP)をウクライナに付与したことを満足をもって指摘した。

その上で宣言には、「外相たちは、ウクライナによるNATO加盟願望を支持している。ウクライナへの『加盟のための行動計画』(MAP)付与がこの方向における次のステップとならねばならない」と書かれている。

その他、外相たちは、軍事分野や政治・経済分野の地域プロジェクト実現におけるポーランド・リトアニア・ウクライナ間の協力の深化と拡大を行う準備があると強調した。その上で、それら目的を実現することを目的に、この度、「ルブリン・トライアングル」という3国間の政治・経済・社会面の協力プラットフォームを創設したと伝えた。

また、宣言では、同トライアングル内にて外相たちは定期的会合を行うとし、会合の際にはその他のパートナーが参加することもあると指摘されている。また、3国の外務省の幹部レベルでの協議も組織され、外務省内にルブリン・トライアングルでの協力を担当する代表者ポストが新設されると書かれている。

なお、7月28日、ポーランドのルブリンにて、ウクライナ、ポーランド、リトアニアの外相が会談を行い、新協力プラットフォーム「ルブリン・トライアングル」の創設を発表していた