MH17機撃墜から6年 ゼレンシキー大統領「正義は勝たねばならない」

ゼレンシキー大統領は、7月17日、ウクライナ東部でのマレーシア航空MH17機撃墜から6年が経過したことにつき、遺族へ哀悼を表明しつつ、正義は勝たなければならないと発言した。

17日、ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ

大統領は、「失った命はどうやっても取り戻せず、MH17機惨劇にて親、子、友を失った遺族の悲しみはどうやっても癒せない。しかし、正義は勝たなければならない。平和と全ての亡くなった人の記憶の名において」と書き込んだ。

なお、16日には、欧州連合(EU)のボレル上級代表が、EU加盟国を代表し、MH17機撃墜6周年に合わせた声明を発出している

マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。

なお、2019年6月、マレーシア航空機MH17撃墜事件の捜査を行う国際共同捜査チーム(JIT)は、同撃墜に関与した容疑者4名を公表している。

2020年3月から、オランダのスキポール裁判コンプレクスにて、MH17機撃墜事件の公判が始まっている。

オランダ政府は7月10日、同撃墜事件につき、ロシアを欧州人権裁判所にて提訴すると発表した。