ロシアはケルチ海峡沖でだ捕した艦船を近々ウクライナに返す=プリスタイコ外相

プリスタイコ外相は、ロシア連邦は、昨年11月にケルチ海峡沖で拿捕(だほ)したウクライナ海軍の艦船3隻を近々ウクライナに返すと発言した。

プリスタイコ外相がラジオ・スヴォボーダ通信へのインタビュー時に発言した

外相は、「私たちは、これら艦船譲渡の最終段階にいる。これらの船は近々返される。技術的な問題が現在海軍により議論されている。私たち、外務省の課題は、このプロセスを完了させられるようにすることだ」と指摘した。

外相は、ウクライナはロシア側に対して、「その船が配置される座標と私たちがそれを持ち帰れる時間さえも」伝えたと発言した。

加えて外相は、拿捕の際のロシア治安機関の砲撃によってできた艦船の損壊部分も「なくなっている」可能性があると指摘し、「私たちが持ち帰る時には、それがなくなっているような話を聞いている」と述べた。

同時に、外相は、国際海洋裁判所(ITLOS)による、ロシアによるウクライナ海軍艦船3隻拿捕と24名乗員拘束に関する最終的な判決は数年かかる可能性があると予想した。

なお、5月25日、国際海洋裁判所は、ロシアに対して、同国が拿捕・拘束するウクライナ海軍の艦船とその乗員を速やかに解放しなければならないと命令する判決を下している

本件は、2018年11月25日、ロシア国境警備隊がケルチ海峡起きにて、ウクライナ軍艦船3隻を砲撃、拿捕、乗員24名を拘束した事件に関するITLOSの判決であった。