米国議会、ホワイトハウスにトランプ大統領とゼレンシキー宇大統領の会談記録の提出を要求

米国議会は、ホワイトハウスに対して、トランプ大統領とウクライナのゼレンシキー大統領の7月25日の電話会談の記録を提出するよう要求している。

21日、「アメリカの声」ウクライナ語版が報じた

報道によれば、本件は米下院情報委員会が要求したとのこと。同様に、米議会の対ウクライナ友好議連のマルシ・カプトゥール共同代表もホワイトハウスに対して類似の要求をしている。

カプトゥール代表は、「マスメディアは、情報機関職員の提示した、トランプ大統領による国家安全保障の基準への違反に関わるかもしれないとするクレームは、ウクライナに関わるものかもしれない」とする声明を出している。

また、カプトゥール代表は、ウクライナ国民は米国の完全なサポートを受けていると指摘し、「私たちは、米国大統領とそのルディ・ジュリアーニ顧問弁護士が、個人の偏狭な利益を推し進めるために、重要な支援供与の遅延を含め、米国の外政の重みをどの程度利用したのか、知らねばならない」と強調した。

同時に、大統領選挙への出馬を表明しているエリザベス・ヴォレン議員は、本件に関連し、トランプ大統領の罷免プロセスの開始を要求している。

ウォレン議員は、ツイッター・アカウントにて「ムラー報告書以降、議会は、罷免開始を義務付けられている。議会は、行動をしないことにより、トランプ氏による、米国選挙にて自身の支援となる他国の介入を得ようとする最近試みの共犯者となっている。憲法上の義務を履行し、大統領を罷免せよ」と書き込んだ。

これに先立ち、20日、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、本年7月のトランプ米国大統領とゼレンシキー大統領の電話会談の際、トランプ大統領が野党民主党のバイデン前副大統領の名を少なくとも8回挙げて、ウクライナに対してバイデン氏の息子の捜査をするよう求めていたと報じた

これを受け、民主党のバイデン氏は、ウクライナ・米国両大統領の電話会談の内容を公開するよう要求している。