最高会議外務委員長、ミンスク諸合意につき「恥ずべき合意だが代替はない」と発言

最高会議外務委員長であるボフダン・ヤレメンコ人民奉仕者党議員は、ミンスク諸合意につき「恥ずべき合意だ」と述べつつ、ウクライナは同諸合意を拒否することはできないと認めた。

9日、ヤレメンコ外務委員長がTSN局へのインタビュー時に発言した

外務委員長は、「私にとっては、この諸合意は、私たちの国の部分的な降服である。恥ずべき合意であり、平和はもたらさなかった。しかし、私たちは、この諸合意を拒否することはできないのだ」と発言した。

同外務委員長は、ロシアは、ミンスク諸合意の履行を主張するが、同時に、この諸合意に書かれていない条件の履行も要求していると指摘した。

同外務委員長は、「3地点の軍の撤退と、『シュタインマイヤー・フォーミュラ』への同意。これらは、諸合意の見直しにあたる」との見方を示した。

なお、ロシアが前述の要求をしていることは、8日のプーチン露大統領とマクロン仏大統領の電話会談によって確認されている。同電話会談の際、プーチン露大統領は、「ノルマンディ・フォーマット」4国首脳会談の実施には、過去の会談時の合意を履行すること、3地点の軍の撤退と『シュタインマイヤー・フォーミュラ』への同意が必要だと発言していることが伝えられている

これに先立ち、アンゲラ・メルケル独首相とエマニュエル・マクロン仏大統領が、ノルマンディ・フォーマットでの首脳会合を準備していることがわかっている。マクロン仏大統領は、同首脳会合は9月に開催されるであろうと発言している。