ドイツ、ロシアに対して、国際海洋法裁判所の命令を履行するよう呼びかけ

ドイツ政府は、ロシアに対して、国際海洋法裁判所の命令を履行し、ウクライナ海軍軍人24名を解放するよう呼びかけた。

29日、ベルリンにて、マリア・アデバル・ドイツ外務省公式代表が記者会見時に発言した。ウクライナの特派員が伝えた。

アデバル氏は、「私たちは、これまでも呼びかけてきたが、もう一度、ロシアに対して、判決を履行するよう呼びかける。私たちの立場を、ロシア側は知っている。あらゆる会談にて、私たちはそのことにつき明確に伝えてきている」と発言した。

また、アデバル氏は、本件に関してロシア側外交官と特別な会合を開いてはいないと伝えた。

これに先立ち、5月25日、国際海洋裁判所(ITLOS)は、ロシアに対して、同国が拿捕・拘束するウクライナ海軍の艦船とその乗員を速やかに解放しなければならないと命令する判決を下している

その際、ITLOSは、本件がITLOSの管轄ではないとするロシア側の主張を棄却し、本件がITLOSの扱う問題であることを認めている。