ティモシェンコ祖国党党首、マンヘル・ヘルソン州州議会議長への容疑を政治的挑発と指摘

ユリヤ・ティモシェンコ祖国党党首(最高会議議員、大統領選候補)は、ヘルソン州州議会議長のウラディスラウ・マンヘル氏にハンジューク活動家殺害事件への関与の容疑がかけられた件を「政治的挑発」であると指摘した。

11日、ティモシェンコ党首が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

ティモシェンコ祖国党党首は、「私のチームは、マンヘル氏への容疑文5ページ全てを分析した。関与に関する一切の事実も証拠も載っていなかった。あるのは検察の思い付きだけである。ところで、このようなことは、かつてユーリー・ルツェンコ(編集注:現検事総長)に対して行われた捜査の時と同じである…。これが政治的挑発であることは明白だ」と書き込んだ。

また、ティモシェンコ党首は、政治的に色のついた案件では、迅速で、透明で、偏見のない捜査だけが犯人確立を可能とすると発言した。

なお、ティモシェンコ党首は容疑はマンヘル氏にのみかけられていると述べている。

これまで報道されたように、11日、ストリャルチューク検事副総長がマンヘル・ヘルソン州議会議長に対して、ハンジューク殺害組織の容疑を伝達していた。

これに先立ち、1月31日、マンヘル・ヘルソン州議会議長は、ハンジューク活動家殺害の捜査が継続する間、自らの祖国党党員資格を停止すると発言していた。また、同議長は、先週、祖国党のヘルソン州支部から除名されている。

また、以前には、ハンジューク活動家の父親が、本件に関し最高会議臨時捜査委員会の会合にて、殺人組織の容疑がかけられているオレクシー・レヴィン氏が、ウラディスラウ・マンヘル・ヘルソン州議会議長、アンドリー・ホルジェイェウ・ヘルソン州行政府長官、イェウヘン・リシチューク同副長官と協力しているとしてこれら人物を非難していた。ホルジェイェウ州行政府長官は、本件関与を否定している。

ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジュークさんは、2018年7月31日に複数の人物に硫酸をかけられ、全身火傷、一部視力を失うなどの重傷を負った。その後、ハンジュークさんには、10回以上の手術が行われたが、11月4日病院で亡くなった

ハンジュークさんへの攻撃を行った容疑者5名が拘束された後、さらに、昨年11月12日にはミコラ・パラマルチューク最高会議議員(BPP党会派)の元補佐官であるイーホル・パウロウシキー氏も本件につき拘束されたことが判明している。