露に拘束されている負傷したウクライナ海軍軍人3名、別の収容所へ移送=弁護士

昨年11月末にロシアが拘束したウクライナ海軍軍人のうち、負傷していた3名が、医療施設のある収容所「マトロシカヤ・チシナ」から、他の軍人が収容される「レフォルトヴォ」へ移送された。

28日、負傷軍人の弁護士、セルゲイ・バダムシン氏がフロマツィケTVに伝えた。

フロマツィケは、バダムシン氏が28日朝に3名の負傷軍人の移送に関する情報の確認が取れたと発言したことを報じている。

これに先立ち、27日、ロシアの活動家ヴィクトリヤ・イヴリェヴァ氏が、負傷したウクライナ海軍軍人、アンドリー・アルテメンコ、ヴァシーリ・ソロカ、アンドリー・エイデルの3名が、レフォルトヴォ収容所へ移送されたのではないかと述べていた。その理由は、彼女が、医療施設のあるマトロシカヤ・チシナ収容所に荷物を持っていこうと面会のオンライン申し込みをしたら、「当該人物はいない」とのメッセージが出たからとのことであった。

この3名は、昨年11月25日、ケルチ海峡沖にて、ロシアの国境警備船がウクライナ艦船3隻に対して砲撃し、24名の海軍軍人等を拘束、艦船をだ捕した際に、負傷した者である。

拘束後の11月29日、これら24名は皆、モスクワの収容所に収監された。

本年1月16日、モスクワ市レフォルトヴォ裁判所は、24名の逮捕期間を4月24日あるいは26日に変更した。弁護士は、この決定に控訴する予定。

また、24名全員が、自らをジュネーヴ条約にのっとり捕虜であると宣言している。

1月24日には、欧州評議会議員総会が、ロシアに対し、同国がケルチ海峡沖で拘束したウクライナ海軍軍人を「捕虜の待遇に関するジュネーヴ条約」にのっとり捕虜として扱うことを正式に要求する決議を採択した。同決議は、ケルチ海峡沖で拘束されたウクライナ海軍軍人の地位を正式に捕虜と認める最初の国際文書となる。