EU、「アゾフ海問題対ロシア制裁」を2月に議論:報道

EU各加盟国外相は、アゾフ海でのロシアのウクライナに対する攻撃的行動に関し、対ロシア追加制裁の発動につき2月に協議する予定。

24日、ロイター通信がEU外交関係者の情報をもとに報じた。

報道には、「外交官たちが伝えたところでは、EU加盟国外相は、アゾフ海におけるウクライナとの紛争を理由に、ロシアに対する追加制裁発動に関し2月に議論を行う」と書かれている。

また、EUは来週ロシアに対して、2018年11月末にケルチ海峡沖で拘束したウクライナ海軍軍人24名の拘束を続けていることに関して抗議の口上書を送付する計画であると伝えられた。

また、ロシアに対して激しい立場をとっているのは、リトアニア、スウェーデン、イギリス、ポーランド。そして、対露追加制裁発動を要求しているのは、上記4か国に加えて、さらにデンマークとスロバキアであるとのこと。

これらの国々は、フランスとドイツが現在ロシアに対してウクライナ海軍軍人解放のためにかけている圧力では、望むような結果は得られないと考えていると書かれている。昨年12月、フランスとドイツは、ケルチ海峡問題に関してロシアに対する追加制裁を発動することに反対し、同時に、ロシアに拘束される海軍軍人とだ捕された船舶の解放を求めて、ロシアとの協議を行う時間を求めていたという。

しかし、ロイターに話をした外交官の情報では、ロシアの裁判所がウクライナ海軍軍人の逮捕期間を4月まで延長する決定を下したため、フランスとドイツは、以前より追加制裁発動の考えに傾いているという。EU加盟国の複数首脳は、追加制裁発動は不可欠だとオープンに発言しているとのこと。

リンケヴィチュス・リトアニア外相は、ロイター通信に対して、「私たちは、追加制裁を発動しなければならない。複数の国は、ロシアと『ノルマンディ・フォーマット』での対話の機会を持つべきだと言うが、私は、それは非生産的だと考える」と述べたとある。

最近では、デンマークのサムエルセン外相が対露制裁発動の可能性について発言していた。

ロイター通信は、来週、EU加盟国外相がルーマニアで会談することになっているが、追加制裁の議論が行われるのはその時ではなく、2月18日のブリュッセルによる会合の際になるという。そして、いずれにせよ、最終的決定が採択されるのは更に先のことであると報じられた。