センツォフ映画監督、欧州議会による「思想の自由のためのサハロフ賞」を受賞

ロシアで違法に断罪されているウクライナ人映画監督のオレフ・センツォフ氏が、欧州議会による2018年「思想の自由のためのサハロフ賞」を受賞した。

25日、ストラスブールにおいて、欧州議会が決定した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

今年のサハロフ賞受賞候補者の中には、地中海の移民の生命を保護しているNGOとモロッコの野党系活動家で現在拘束中のナセル・ゼフザフィが挙がっていた。

授賞式は、12月12日にストラスブールで行われる。

「思想の自由のためのサハロフ賞」の名前となっている、アンドレイ・サハロフは、ソヴィエト連邦の反体制・人権保護活動家。この賞は、1988年に欧州議会によって設立され、人権保護の闘いに著しい貢献をしている人物に授与されている。副賞は、5万ユーロ。

クリミア出身ウクライナ人映画監督のオレフ・センツォフ氏は、2015年8月にロシアで20年の厳格収容所への拘禁刑が言い渡された。併合されたクリミアでテロを計画したという、偽造の罪状が根拠となっている。

センツォフ氏は、ロシアに拘束される全てのウクライナ人政治囚の解放を要求してハンガーストライキを145日間行った。10月6日には、強制摂食の危険からストライキを停止することが発表された。

写真:MEDIAZONA