米国大使館、露に対し、センツォフ映画監督の即時解放を要求

在ウクライナ・アメリカ大使館は、ロシアにより違法に断罪されているオレフ・センツォフ映画監督を支持するとともに、ロシアに対して、他のウクライナ人政治囚とともに同監督を速やかに解放すよう要求した。

9日、アメリカ大使館がツイッターで発表した。

同発表には、「私たちは、EUのパートナー達に同汁。センツォフ氏は、抗議のハンガー・ストライキをすることで、信じられないほどの勇敢さ、決断力、無私無欲を示した。ロシアは、全ての政治囚を速やかに解放するとともに、ウクライナの主権と領土一体性を尊重しなければならない」とある。

ウクルインフォルムがこれまでに報じたように、8日、コシヤンチッチ欧州連合(EU)報道官が関連声明を発表。同声明において、EUは、ロシアに対して、ウクライナ人映画監督のセンツォフ氏に然るべき医療行為を施すこと、また、ロシアとクリミアで違法に拘束されるウクライナ人達を速やかに解放することを要求していた。

それ以前、オレフ・センツォフ氏の弁護士であるドミトリー・ジンゼ氏は、センツォフ氏が6日にハンガー・ストライキを中止すると伝えていた。センツォフ氏は、ジンゼ氏に書簡を渡しており、その書簡には、強制摂食の危機があることが述べられていた。

クリミア出身ウクライナ人映画監督であるオレフ・センツォフ氏は、2015年8月、ロシアで、被占領下クリミアにてテロを計画したというでっち上げの断罪により、厳格収容所への20年間の拘禁刑が言い渡された。2018年5月14日、センツォフ映画監督は、ロシアに拘束されている全てのウクライナ人政治囚解放を求めて、無期限ハンガー・ストライキを発表した。

現在、ロシアと併合下クリミアにおいて、70名近くのウクライナ国民が拘束されている。その中には、ロシアがスパイの罪で12年間の厳格収容所拘禁を言い渡したウクルインフォルム通信の記者ロマン・スシチェンコ氏も含まれる。