英での毒殺未遂容疑者チェピーガ露大佐の写真、露軍事アカデミーの「英雄」一覧の中に発見

検証サイト「べリングキャット」と「The Insider」は、「ルスラン・ボシロフ」ことロシアの大佐アナトリー・チェピーガ氏の写真が、ロシアの極東軍事司令高等アカデミー(ブラゴヴェシチェンスク市)の「ロシアの英雄」の称号を得た卒業生一覧の中で見つかったと発表した。

2日、ラジオ・スヴォボーダ通信が報じた。

同報道では、その写真は2017年6月にロシアのソーシャル・メディア「オドノクラスニキ」で公開されたものであり、その写真の中にチェピーガ・アナトリー・ウラジーミロヴィチ氏の肖像写真、名前、姓、父称がはっきりと写っていることが指摘された。

以前、ロシアのクレムリンは、「ボシロフ」氏が「ロシアの英雄」の称号を有していることを否定していた。

1日、ロシアの「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙は、チェピーガ氏の同僚の情報として、イギリスがスクリパリ親子の毒殺未遂の容疑をかけているロシア軍参謀本部総局(通称GRU)の大佐である同氏が、2014年のロシアのクリミア奪取に参加したことで「ロシアの英雄」の称号を得たと報じた。

また、1日、ほぼ同じ時に、チェピーガ氏の「英雄」称号獲得に関する別の内容が、ウクライナの市民テレビ局からも報じられた。同局は、ロシアの記者であるセルゲイ・カネフ氏の情報から、チェピーガ氏が「ロシアの英雄」を獲得したのは、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領をロシアへ脱出させる作戦を率いていたからだと報じた。

なお、それ以前、9月5日には、イギリス検察が、アレクサンドル・ペトロフとルスラン・ボシロフの2名のロシア人がスクリパリ親子の毒殺未遂事件に関与しており、彼らはロシアの情報機関将校であると発表していた。