露エージェントのチェピーガ(ボシロフ)氏、ヤヌコーヴィチ前宇大統領のウクライナ脱出を支援か:報道

露エージェントのチェピーガ(ボシロフ)氏、ヤヌコーヴィチ前宇大統領のウクライナ脱出を支援か:報道

ウクルインフォルム
ロシアの情報機関である露軍参謀本部総局(通称GRU)所属で、英南部ソールズベリーで露元スパイのスクリパリ親子の毒殺未遂事件に関与した「ルスラン・ボシロフ」こと、本名アナトリー・チェピーガ大佐は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領のロシアへの脱出作戦に参加していた。

1日、「情報総センター」の元記者であり、検証サイト「The Insider」と「ベリングキャット」のスクリパリ親子毒殺未遂事件の調査に参加したことのあるセルゲイ・カネフ氏が、ウクライナの市民テレビ局に述べた。

カネフ氏は、「チェピーガ(ボシロフ)は、ヤヌコーヴィチのロシア脱出に参加していた。少なくとも、私の情報源はそう示している。チェピーガは、自らの特殊部隊とともにメジヒルヤにあるヤヌコーヴィチ邸宅に到着し、そこに滞在し、ヤヌコーヴィチの警護を行った。そして、そこから、ヤヌコーヴィチをクリミア、そしてロシアへ移動させたのである」と述べた。

カネフ氏によれば、チェピーガ氏は、この特別作戦によって、「ロシアの英雄」の称号を得たとのこと。

また、カネフ氏は、チェピーガ氏のほか、プーチン・ロシア大統領の元警護であるアクレセイ・デュミンという人物も、ヤヌコーヴィチ前大統領のウクライナ脱出により「ロシアの英雄」の称号を得ていたと述べた。

カネフ氏は、「デュミン氏は、その後ロシア国防省に入り、現在は、トゥーラ州知事をしている。デュミン氏に関しては、皆が、『彼がプーチンの後継者だ』と言う。また、民間傭兵企業『ワグナー』の基盤を作った人物達の中に、このヤヌコーヴィチ脱出作戦で褒賞を得た者がいることがわかっている」と続けた。

そして、カネフ氏は、ヤヌコーヴィチのウクライナ脱出特殊作戦にチェピーガ(ボシロフ)氏が参加していたことを示す事実を含む詳細調査を近日中に発表することを約束した。

以前、カネフ氏に対してプーチン・ロシア大統領に対するテロ準備容疑での断罪が用意されていたため、同氏がロシアを去らざるを得なくなったと報じられていた。

9月26日、検証サイト「The Insider」と「ベリングキャット」は、英南部でロシアの元スパイであるセルゲイ・スクリパリとその娘ユリヤ・スクリパリへの毒殺未遂事件の実行の容疑がかけられているルスラン・ボシロフの本名がアナトリー・チェピーガであることを特定したと発表した。報道によると、チェピーガ氏は、ロシアのGRU大佐であり、「ロシアの英雄」の称号を有しているとのこと。

9月5日には、イギリス検察が、アレクサンドル・ペトロフとルスラン・ボシロフの2名のロシア人がスクリパリ親子の毒殺未遂事件に関与しており、彼らはロシアの情報機関将校であると発表していた。

その後、プーチン・ロシア大統領は、両名がロシアの民間人であり、経歴にも何ら犯罪歴はないと述べていた。その後、ロシアのRT局が、両名のインタビューを放映し、その際両名はロンドンを観光で訪れたと発言していた。


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