OSCE調整官、被占領地の被拘束者との面会実現

トニー・フリッシュ欧州安全保障協力機構(OSCE)調整官は、被占領地下ドンバス地方訪問時に、武装集団の捕虜となっているウクライナ国民15名と面会した。

13日、フリッシュOSCE調整官がキーウ(キエフ)でのブリーフィングで発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フリッシュ調整官は、「私たちは、10名の人物と内容非公開の面会を行った。さらに、ウクライナ政府管理地域への移動を希望する人物5名とも面会した」と述べた。

その際、同調整官は、これら人物の名前は対外秘の情報であるとして発表しなかった。

また、フリッシュ調整官は、スタニスラウ・アシェイェウ記者とも話すことができたと発表し、「私たちがアシェイェウ氏と面会したとは言える。私たちは、彼と内容非公開の面会を行った。面会は、長く、率直な内容であった」と説明した。

スタニスラウ・アシェイェウ(Stanislav Asieiev)氏は、ドネツィク市出身の記者で、同市が占領されて以降もペンネーム「スタニスラウ・ヴァシン(Stanislav Vasin)」を使い記者活動を続けていた人物。2017年6月以降、武装集団に拘束され続けている。

これまでにウクルインフォルムが報じたところでは、9月8日、フリッシュOSCE調整官が被占領下ドンバスを訪問し、ウクライナ国民捕虜との面会を試みることになっていた。その後、11日、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議(国会)第一副議長兼ドネツィク・ルハンシク両州平和的情勢解決担当大統領全権は、フリッシュ調整官は被拘束者の半分未満にしかアクセスできなかったと述べていた。