ウクライナ南部のロシア軍占拠のザポリッジャ原子力発電所で再び外部電力喪失

ウクライナ南部で2022年からロシア軍が占拠を続けるザポリッジャ原子力発電所が再び外部電力供給を喪失した。同発電所は現在ディーゼル発電機で稼働している。

ウクライナの「エネルホアトム」社がフェイスブック・アカウントで報告した。

ザポリッジャ発電所は、11月8日2時36分、ウクライナのエネルギー・システムとの接続を確保していた最後の稼働中330キロボルト送電線「フェロスプラウナ1」からの電力供給を喪失したという。

また、送電線の自動再接続の試みは失敗したとし、発電所が必要とする電力は現在予備のディーゼル発電機の稼働によってのみまかなわれているという。

エネルホアトム社は、「これは2026年が始まってから、ザポリッジャ原発における外部電力供給の完全な喪失の16回目の事例だ。同発電所の停電は、原子力・放射線安全に対する危機的な脅威となる」と強調した。

また同社は、外部電力喪失モードでの稼働は、ディーゼル発電機が故障するかその電力が枯渇した場合に、安全維持システムと核燃料の冷却システムの機能停止の直接的なリスクを引き起こし、放射線事故につながる可能性があると警告している。

同社はそして、「外部電源が体系的に喪失される事態は、ザポリッジャ原発が占拠されていることの結果だ。同発電所の原子力・放射線安全の回復は、発電所をウクライナと正当な事業者であるエネルホアトム社の管理下へ完全に復帰することによってのみ可能だ」と強調した。