ジェミレフ・クリミア・タタール人指導者、ゼレンシキー候補からの直接の回答を望むと発言

クリミア・タタール民族の指導者であるムスタファ・ジェミレフ最高会議(国会)議員は、自身が提示したクリミア問題に関する5つの質問につき、選対本部ではなくゼレンシキー候補本人からの回答が聞きたいと発言した。

16日、クリミア・タタール系テレビ局「ATR」が報じた

ジェミレフ議員は、「まず、それはゼレンシキー氏の回答ではない。チーム(選対本部)とは、明日にでも『私は知らない、チームなどない、私は彼らを追い出した』と言えるようなものである。そのため、わたしは、ゼレンシキー候補本人からの発言が聞きたい」と述べた。

ジェミレフ議員は、自身の呼びかけの5つの質問は、クリミア問題に限ったものではないことを喚起し、「あなたがたは、ロシア連邦との平和的な善隣関係の確立を望んでいると述べている。しかし、私たちがロシアに侵攻したわけでなく、私たちがロシア領を占領したわけでもなく、私たちがロシアに生き方・方針を強制したわけでもないのであり、その中で、プーチンに対してどのような妥協が取れるのだろうか。その妥協とは、クリミア併合とドネツィク・ルハンシク両州の占領を認めることは想定してはいないか」と発言した。

また、ジェミレフ議員は、クリミア自治共和国の地位の改正についてゼレンシキー候補に質問したが、その件に関する回答は得られていないと発言した。

これに先立ち、14日、ジェミレフ議員は、ゼレンシキー候補に対して、被占領下クリミアに関する5つの質問を提示した。その後、15日、ゼレンシキー候補の選対本部が同質問への返答を発表していた。