クリミア・タタール人指導者、ゼレンシキー候補にクリミア関連の5つの質問を提示

クリミア・タタール人指導者、ゼレンシキー候補にクリミア関連の5つの質問を提示

ウクルインフォルム
クリミア・タタール民族の指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ最高会議(国会)議員は、大統領選挙の決選投票に進むヴォロディーミル・ゼレンシキー候補に対して、被占領下クリミアに関する5つの質問を提示した。

14日、クリミア・タタール系テレビ局「ATR」が報じた

ジェミレフ議員は、「ヴォロディーミル・ゼレンシキーさん、選挙運動期間中、私たちは、クリミア・タタール人やその他のクリミアの住民にとって非常に重要な複数の問題に関する考えを、あなたや他の候補から聞くことがなかった。そのため、私は、あなたに5つの質問をしたい。簡潔な回答をいただきたい」と呼びかけた。

ジェミレフ氏の提示した5つの質問は次のとおり。

1.あなたは、クリミアは、ロシアが主張するように、住民の自由かつ民主的な意思の発露としてロシア連邦の一部になったと考えているか。それとも、あなたは、クリミアは被占領地域であり、かならずウクライナに取り戻すべき領土とみなしているか。

2.あなたは、平和確立のために、ロシア連邦と善隣関係を確立するために全力を尽くすと述べていた。ウクライナがロシアを侵略したのでなければ、ウクライナがロシア領を占領したわけでもなく、ウクライナがロシアの外交方針を強制しようとしているのでもないことを前提に、私は、あなたがロシア連邦とのいわゆる平和の確立ためにどのような妥協を念頭に置いているのかを知りたい。その妥協の中に、例えば、ロシアのクリミア併合の合法性を認めたり、ドネツィク・ルハンシクのいわゆる「共和国」の存在をウクライナ領内で認めたりすることは含まれていないか。

3.プーチン露大統領が、併合されたクリミアでの会談を提案した場合、あなたは受け入れるか。

4.第一回投票の前の選挙運動期間中、複数の候補者が、ロシアとの良好な関係確立のために、クリミア封鎖を解くと述べていた。あなたが大統領になったら、そのような行動をとるか。

5.クリミア自治共和国をクリミアの領域民族自治へと変更することにつき、あなたはどのような立場か。この民族自治は、ソ連がクリミア・タタール人を追放した後に解体したものである。

なお、ウクライナ大統領選挙の決選投票は、4月21日に予定されている。決選投票に進んでいるのは、TVタレントのヴォロディーミル・ゼレンシキー候補と現職のペトロ・ポロシェンコ候補。


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