ロシア軍によるエネルギーインフラ攻撃でウクライナはエネルギー自給自足を維持できていない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシア軍によるインフラへの攻撃により、防空システム「パトリオット」用ミサイルとエネルギー資源が深刻に不足していると発言した。

ゼレンシキー氏がテレビ番組「統一ニュース」のインタビュー時に発言した。

ゼレンシキー氏は、現在、パートナー諸国との交渉では安全保障とエネルギーの問題が重要となっていると指摘した。その際同氏は、「ウクライナには(編集注:独自の)弾道ミサイル迎撃用システムはないし、最大の不足は『パトリオット』用のミサイルだ。これがその国々との対話や合意のテーマである。また、エネルギーもだ」と述べた。

また同氏は、ウクライナには資源はあるものの、戦争のせいでウクライナは完全な自給自足は維持できていないと指摘した。同氏はその際、「ウクライナには天然ガスがあり、それは攻撃がなければ自給するのに十分な量である。しかし攻撃が多く、ガス、石油、電力といったエネルギー・インフラのかなりの部分が破壊されている。そのため、私たちは電力を輸入している。本来なら、平時であれば消費量より生産量の方が多いため、輸出しているはずなのだ」と発言した。

加えて同氏は、天然ガスの採掘量も、本来は国内需要を完全に賄うのに十分だが、「戦争のために不足が生じている。したがって、大体はパートナー諸国だ。ノルウェーとはガスについて話し合っている。ルーマニアとは、関連インフラの完成やガスと電力について話し合っている」と述べた。

さらに同氏は、「中東のパートナー諸国は、軽油の不足を完全に解消することができる。ウクライナには年間約800万トンの軽油が必要だが、この量については既に合意がある。もちろん、インフラへの攻撃をはじめ、挑戦は残っている。これらの国々での停戦がどれほど長く続くか、見ていこう」と発言した。

その他同氏は、パートナー諸国はウクライナの「技術と技能」を必要としているのに対して、ウクライナは、例えば、燃料や武器を必要としていることから、これらの国々との協力は「互恵」の原則に基づき行われていると強調した。

写真:大統領府