ウクライナ、スロバキアからの電力輸入の再試験実施

ウクライナの国営電力業者「ウクライナ電力企業」は、スロバキアからの電力輸入の再試験を実施した。

20日、ウクライナ電力企業が発表した

発表には、「国営電力業者『ウクライナ電力企業』は11月19日、スロバキアからの2時間にわたる1MWの輸入電力の試験的供給を成功裡に実施した。これは過去1か月で『ウクライナ電力企業』の輸出契約に従った2回目の試験的供給である。同社は、最初の電力輸入試験を10月27日している」と書かれている。

同社はまた、現時点での電力輸入は商業的性格を帯びたものではなく、電力システムに必要が生じた場合の、スロバキアからの電力輸入の能力を確認するために行われているものだと説明している。

ブテンコ同社総裁は、ロシアのミサイル攻撃によって生じているウクライナの電力供給状況は引き続き困難で毎日変化していると指摘し、「私たちは、国が電力システム維持のために追加的手段を手にしておけるように、輸入能力の試験を続けている」と発言した。

なお、ロシア軍は、10月10日以降、断続的に、ウクライナの電力インフラやその他の民間インフラをミサイルや無人機で大規模に攻撃し続けている。

11月18日、ウクライナのシュミハリ首相は、ロシアのミサイルによるウクライナの重要インフラへの攻撃により、国内の約半分の電力システムが破壊されていると発言していた。