シュミハリ宇首相、破壊されたエネルギー施設の大半は両日中に復旧できると発言

ウクライナのシュミハリ首相は10日、ウクライナ11州とキーウ市のエネルギーインフラ施設に対する数十発のミサイルの着弾があったと報告しつつ、大半の施設は両日中に復旧できると発言した。

シュミハリ首相がテレグラム・チャンネルにて伝えた

シュミハリ氏は、「数十発のミサイルが11州とキーウ市のエネルギーインフラ施設に着弾した。電力供給はほぼ国全土で乱された。8地域では、水供給の問題もある。政府は、全ての関連当局とともに、損傷施設の緊急復旧計画の実現を始めた。最新情報では、大半のエネルギーインフラ施設は、今日中にも復旧でき、一部は明日復旧できる」と書き込んだ。

同氏はまた、スーミ市の電気供給はすでに復旧しており、ジトーミル市とハルキウ市の復旧プロセスが進んでいると伝えた。さらに、キーウ市、キーウ州、チェルニヒウ州、チェルカーシ州、ジトーミル州で緊急で計画停電が導入されると伝えた。

同氏は、「ウクライナ国民皆に、特に夜間、復旧・修理作業が行われている間の数日間、節電をするようとても強くお願いする。可能であれば、エネルギー消費の多い機器(電気暖房、ボイラー、電気コンロ、電子レンジ、洗濯機、電気ポット、コーヒーメーカー、アイロン)の電源を入れないで欲しい。それにより、私たちの電力システムへの負荷を抑えられ、最大限迅速にインフラの復旧が可能となる」と強調した。

さらに同氏は、どのようなミサイルであっても、ウクライナ人の勝利への信念は壊れないとし、「仕事を続けよう。平穏を維持しよう。ウクライナ軍を信じよう」と書き込んだ。

なお、ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は10日、国民に対して同日17時から22時までの電力使用の制限を呼びかけている

10日、ロシア軍はウクライナ各地に大規模なミサイル攻撃を行った。キーウ、フメリニツィキー、リヴィウ、ジトーミル、ドニプロ、ハルキウ、クリヴィー・リフなどの自治体が攻撃を受けており、インフラ施設が破壊された他、民間人に犠牲者が出ている。