ウクラインシカ・プラウダ通信、ドラゴン・キャピタル社が獲得

ウクライナの独立系報道機関「ウクラインシカ・プラウダ通信」の創業者オレーナ・プリトゥーラ編集者と投資企業ドラゴン・キャピタル社のトマシュ・フィアラ総裁は、同通信の100%の経営権と全ての資産をドラゴン・キャピタル社グループに移管することで合意した。

26日、ウクラインシカ・プラウダ通信が発表した

発表には、「双方は、通信社の編集方針と業務アプローチは変更しないことで合意した」と書かれている。

セウヒリ・ムサイェヴァ編集長率いるウクラインシカ・プラウダ通信の従業員たちは、これまで同様、プリトゥーラ編集者との協力する体制で業務を継続すると書かれている。

フィアラ総裁は、「(編集注:同社が所有するメディア)新時代誌プロジェクトと同様に、私たちは、所有者はウクラインシカ・プラウダの編集方針に介入しないという慣習を踏襲し、関連文書への署名が行われており、その文書はウクラインシカ・プラウダ通信ウェブサイト上に自由にアクセスできるようになる」と発言した。

セウヒリ・ムサイェヴァ・ウクラインシカ・プラウダ編集長

セウヒリ・ムサイェヴァ・ウクラインシカ・プラウダ編集長は、「ウクラインシカ・プラウダ創設からの21年間、私たちのチームは、読者とウクライナ社会の利益をトップに据えてきた。この原則は、私たちにとって、不動であり、最重要のものであり、私たちは、業務にてその原則を維持していく。そのことは、新しい所有者との編集に関する合意に記載されている」と指摘した。

ドラゴン・キャピタル社は、今回の投資をウクライナの自由なメディアと表現の自由の支持の一歩であると表現している。同社はまた、インターネットメディアは、近年人気を高めており、ビジネスとしての大きな展望があると確信していると指摘した。

また、同社が所有する、新時代誌(NV)やその他のメディアプロジェクトは、ウクラインシカ・プラウダ通信とは完全に独立した形で、引き続き業務を継続していくと説明されている。

写真:ウクラインシカ・プラウダ通信ウェブサイト