ミコライウの港湾営業権、カタールの企業に譲渡

南部ミコライウ市の国営企業「オルビア」は、コンセッション方式にて、カタールの企業Qターミナルズ社に営業権が渡された。

24日、オレクシー・ホンチャルーク首相が、フェイスブック・アカウントに書き込んだ

ホンチャルーク首相は、「今週、港湾のコンセッションにおける第2の勝者が現れた!世界におけるウクライナへの信頼は高まっている。オルビア港のコンセッション・コンクールが終わり、勝者となったのは、カタールのQターミナルズ社だ。同社は、カタールの港湾経営の主要企業だ」と発言した。

首相はまた、コンセッション方式にて、ウクライナは毎年8200万フリヴニャの支払いと、34億フリヴニャ(5年間)の投資義務を手に入れるととし、加えて、ミコライウ州のインフラ発展のための資金、8000万フリヴニャも得られると説明した。

首相は、コンセッション方式は、港湾への資金誘致の際の最良の方法であるとし、港湾自体は国家の資産として残り続けるのだと説明した。首相は、「経験のある投資家が、港のインフラを近代化し、新しい貨物とルートを誘致し、ミコライウ市とウクライナ全体の発展を促進することを確信している」と指摘した。

カタールのQターミナルズ社は、港湾運営、海洋輸送、貨物の積み替えを行なっていくとのこと。

なお、インフラ省は、2019年9月に、ミコライウ州のオルビア港とヘルソン州のヘルソン港のコンセッション方式導入を発表し、10月に申請の受理を始めていた。オルビア港の営業権は、30年間の譲渡が予定されている。

昨年12月には、オルビア港の営業権を巡り、カタールとウクライナの2社が競っていると伝えられていた。

これに先立ち、1月21日、リソイル・ヘルソン社へのヘルソン港の営業権譲渡が発表されていた。