独とウクライナ、弾道ミサイル迎撃用の新防空システム開発に関する協定に署名
ドイツとウクライナは18日、弾道ミサイルを迎撃するための新しい防空システムの共同開発への道を開く協定に署名した。
ドイツのピストリウス国防相が同日ブリュッセルで開催された、第35回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ(ラムシュタイン)会合の開始の際に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ピストリウス氏は、「本日、ミハイロ(編集注:フェドロウ宇国防相)と私は、弾道ミサイルに対抗するための新しい防空システムの共同開発への道を開く協定に署名した」と発言した。
同氏はその際、「複数のドイツ企業がこのプロジェクトに関心を示している」とし、産業界の代表者らが最終的な理解に達した場合、この新防空システム・プロジェクトは「欧州及びウクライナの安全保障に重要な貢献を果たすことができる」ものとなると強調した。
一方、ウクライナのフェドロウ国防相は、署名されたプログラムは、ウクライナとドイツの企業が現代的な迎撃ミサイルの開発及び生産において共同作業を行うことを想定していると説明した。
フェドロウ氏はまた、弾道ミサイルはウクライナにとって依然として最大級の脅威の1つだとし、だからこそ、現代的な対弾道ミサイル・ソリューションの開発は、都市、重要インフラ、民間人を保護するための優先課題の1つだと指摘した。
また両国国防相は、ウクライナ製の無人地上車(ロボット複合体)「テルミト」をドイツで共同生産することに関する合意文書にも署名した。
プロジェクトの枠組みの中で、ドイツの資金により、ウクライナ防衛戦力向けに数千台の無人地上車が製造される予定だという。これは、パートナー国と共にウクライナの防衛技術を拡大するためのもう一つのステップとなると説明された。
フェドロウ氏は、新しい軍事支援パッケージ、対弾道ミサイル・プログラムへの支援、及びウクライナの防衛と全欧州の安全保障を強化する決定につきドイツに謝意を表明した。
これに先立ち、ドイツの防衛企業「ヘンゾルト」とウクライナの企業「ファイア・ポイント」は、弾道ミサイルの探知及び迎撃を目的とした地上ベースの防空システム「フレイヤ」の部品の共同統合に関する覚書に署名していた。
覚書に基づき、ヘンゾルト側はミサイル防衛システム用のレーダーシステムの生産、試験、供給を担当し、同システムへの統合もサポートしていく。
同システムにおいて鍵となる役割を果たすのはレーダー「TRML4D」であり、同社のデータによれば、同レーダーは「近年における運用の過程でその効果を証明」しており、ソフトウェアの適応性により「ミサイル防衛システムでの予定されている運用に最適」だという。
一方、ファイア・ポイント側はプロジェクトの主契約者として、システム「フレイヤ」のコンセプトに対する全般的な責任を負う。同社は、ミサイル「FP7」、発射装置、管制システムを生産、試験、供給する他、主要な部品を単一のシステムへと統合していく。
写真:大統領府