ウクライナのための安全の保証はブダペスト覚書の二の舞になってはならない=ピストリウス独国防相
ドイツのピストリウス国防相は14日、将来のウクライナのための安全の保証は、1994年のブダペスト覚書のような「張り子の虎」ではなく、信頼に足る実効的なものでなければならないと発言した。
ピストリウス国防相がミュンヘン安全保障会議のスピーチの際に述べた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ピストリウス氏は、「ウクライナの未来に関して言えば、私の考えでは3つの点が決定的だ。第一に、私たちは信頼できる平和への道を模索し続ける。なぜならウクライナの未来は欧州の安全保障だけでなく、世界の安定にとっても根本的なものだからだ。私たちは、ウクライナと欧州双方の利益を守る和平条約を必要としている」と述べた。
また同氏は、第二の重要な側面は、妥協の準備を見せないロシアに対する圧力を強める必要性だと指摘した。
同氏はその際、「ボールはプーチン側にある。交渉を引き延ばし、妥協の準備を全く示していないのは彼だ。彼は戦争の支出を自国民に転嫁している。しかし、見誤ってはならない。私たちはウクライナを独立し、主権ある欧州国家として守るために、引き続きあらゆる可能なことを行う。政治、経済、軍事的な圧力を維持し続ける」と明言した。
加えて同氏は、第三の側面は、ウクライナに対して信頼できる安全の保証を提供することだと指摘した。「第三に、平和は訪れる。そして、『もし』ではなく『いつか』、その日が来た時に、私たちはその平和を永続的なものにしなければならない。将来の潜在的なロシアのいかなる侵略からもウクライナを守らなければならない。この巨大な課題を遂行するために、ウクライナは実質的で信頼できる安全の保証を必要としている」と訴えた。
同氏はその際、2014年の時点で当時上院議員であったマルコ・ルビオ氏(現米国務長官)が、1994年のブダペスト覚書は最終的にウクライナの安全を確保するという目的を果たせなかったと指摘していたことを喚起した上で、「それどころか、20年後、ロシアは侵攻し、クリミアを『併合』したのだ」と発言した。
そしてピストリウス氏は、「したがって、今日の私たちの教訓はこうあるべきだ。ブダペスト覚書のような別の『張り子の虎』を許すわけにはいかない。信頼に足る実効的な安全の保証を提供するために、私たち全員、欧州人も米国人も、が自らの役割を果たさなければならない。欧州とドイツはその役割を果たす準備ができている」と述べた。
同氏はまた、相互に連関する数多くの脅威が存在する状況において、強力で実効的なNATOが果たす決定的な役割を強調した。そして同氏は、だからこそ、ドイツはウクライナへの最大の支援国であり続けており、この支援は戦争が5年目に入っても揺らぐことはないと強調した。