ウクライナとスウェーデン、100機の戦闘機供与に向けて協力意向書に署名

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ウクライナのゼレンシキー大統領とスウェーデンのクリステション首相は22日、航空能力開発分野協力意向書に署名を行った。

ゼレンシキー大統領は、スウェーデンのサーブ社工場でのクリステンション首相との共同記者会見の際に、今回の協力意向書は、約100機の戦闘機「グリペン」の供与可能性を開くものだと発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「(クリステンション)首相が述べたように、今日、私たちは、ウクライナによる『グリペン』獲得のための作業を開始した。私たちは、将来の契約により、同機100機以上を得られることを期待している。私たちは、それがプロセスであることを明確に理解しており、私たちは、私たちにとって重要な同契約の履行の可能性のための財政基盤を明確に理解している。私たちは、そのことにつき首相やサーブ者トップと話し合った。私は、本件に関する協力の準備につきスウェーデンに感謝している」と発言した。

また同氏は、「グリペン」は強力な航空プラットフォームであり、様々な課題の遂行を可能にするものだと指摘した。

クリステンション首相は、意向書署名後、ウクライナにグリペン戦闘機を供与するための両国間の大規模な輸出協定に必要な前提条件が整いつつあると発言した。

クリステンション氏は、「この航空能力開発分野協力に関する意向書により、私たちの国の間の戦闘機『グリペン』に関する大規模な輸出協定に必要な前提条件が生まれつつある。もし私たちが成功すれば、これは私たちの地域の安全を拡大し、ウクライナとスウェーデンを強化するのに役立つだろう。私たちは、まだ長い道のりがこの先にあることを完全に理解している。しかし、今日から、私たちは将来ウクライナに多数の戦闘機『グリペン』を供与するためのあらゆる可能性を検討することにコミットする」と述べた。

同氏はその際、現在生産が開始されているEシリーズの約100〜150機の「グリペン」が対象だと伝えた。

写真:ゼレンシキー大統領(フェイスブック