米国との25基の「パトリオット」供与契約を準備中=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナと米国は防空システム「パトリオット」を25基ウクライナに供与する契約を準備していると発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは米国の関連当局と調整して防空関連防衛企業との間で対話を築いてきており、『パトリオット』システム25基の契約を準備している。私は、それは非常に良い話だと思っている。容易ではない。しかし、長期のものだ」と発言した。
同氏はまた、「パトリオット」生産は関連契約を結んだ国々が待っているものだとし、「その25基のシステムを私たちは毎年受け取っていく。年によって異なる数をだ。ホワイトハウスは、政治的意志があれば、順番を変えることができる。私たちは、欧州のどの国がその行列の優先度を私たちに与えられるかを理解している。本件は肯定的なことの方が多い。今は、必要な決定を得るべく作業しているところだ」と説明した。
さらに同氏は、欧州における北大西洋条約機構(NATO)に加盟する重要な国々には「パトリオット」があり、また米国が保有するものもあると指摘した。同氏はそして、「それはつまり、皆が作業し、政治的意志があれば、私たちが(編集注:パトリオットを)得られるようにするために、ホワイトハウスは、欧州のそれらの国々のところにあるその米国製のシステムで私たちを支援することが可能だということだ」と発言した。
その他同氏は、「パトリオット」購入資金としては、何よりロシアの凍結資産をあてにしており、また二国間が締結されている安全保障協定もあてにしていると述べた。同氏はそして、「私があなた方に伝えたその数のシステム(の獲得)には、相応の資金が必要である。明白なのは、その資金の第一の供給源が、ロシアの凍結資産を活用した資金だということだ。つまり、この合意のための財政基盤は策定されている。もちろん、私たちは他の財源についても取り組む必要がある。私たちは現在、28か国と二国間の安全保障協定を有している。資金を見つけ、前払いを行うことが課題だが、それはその協定の枠内で実現可能性がある」と指摘した。
同氏はまた、25基の「パトリオット」はウクライナ空軍の要請だと述べた。