ウクライナは「トマホーク」と無人機を交換することを提案した=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアの首脳プーチン氏が米国のトランプ大統領に電話をかけたのは、トランプ氏がウクライナへのミサイル「トマホーク」の供与に関する発言が理由だと指摘した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者から、プーチン氏がトランプ氏に電話をかけたのは、ミサイル「トマホーク」が理由かという質問に対し、ゼレンシキーは「ええ、『トマホーク』が理由だ。トランプ大統領の『トマホーク』に関する発言が理由だ」と答えた。
ゼレンシキー氏はまた、ロシア人はそのミサイルに関する決定を恐れていると指摘した。同氏はまた、ウクライナが米国に対して「トマホーク」と無人航空機を交換する提案をしたことに言及した。
同氏はその際、「私は、現代の戦争では全てがそのように使用されると説明している。(編集注:敵の)防空システムを希釈するのはミサイルではなく無人機だ。したがって、万が一、誰かがあなた方に対して何かを使用することになったと想定するなら、あなた方は数万の無人機が必要になることを知っておかねばならない。なぜなら、複合攻撃こそが機能するからである。それが私たちの立場だ。だから私は、私たちはあなた方の当該ミサイルの購入を求めるだけでなく、あなた方に無人機を提供する、と言ったのだ」と説明した。
また同氏は、ウクライナは無人機生産の経験を米国と共有する準備ができていると指摘した。その際同氏は、「もしあなた方がウクライナではなく、あなた方の国で生産したいのであれば、私たちの企業をあなた方のところに向かわせ、共同で生産すると良い。つまり、私たちにはその準備があるというわけだ。そして私たちは、米国の兵器購入に関する『メガ合意』と、ウクライナの無人機購入に関する『無人機合意』の2つの側面があると常に述べてきた。これらは同時進行だ。なぜなら、『メガ合意』には様々なミサイルと当該の防空手段があるからだ。そして、『無人機合意』には、私たちが現在必要としており私たちが売却することができない全ての他の無人機と、輸出が可能な無人機が含まれている」と述べた。
その他同氏は、「トマホーク」は米国だけでなく、いくつかの欧州諸国でも配備されていると付け加えた。
同氏はその際、「当該兵器は米国だけにあるのではない。もし米国が一歩前進すれば、ロシアは私が欧州で『トマホーク』や他の必要な兵器について合意に達することを理解している」と指摘した。
さらに同氏は、10月17日にトランプ米大統領とのホワイトハウスでの会談後、欧州の首脳たちと「トマホーク」の供給について議論したと伝えた。その際同氏は、「私たちはトランプ大統領との会談直後に欧州のリーダーたちと話した。彼ら自身、彼に(編集注:ウクライナへの「トマホーク」供与の許可を)要請したがっている。私たちは恒常的に調整している」と述べた。