トランプ米大統領は「トマホーク」供与の可能性を認めた=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、米国のトランプ大統領がニューヨークでの直近の会談の際に、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の供与に関するウクライナ側の要請を拒否しなかったと述べた。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者からのウクライナへのミサイル「トマホーク」供与の可能性についての質問に答える形で、ゼレンシキー大統領は、「トランプ大統領は、私たちが話したいくつかのものをウクライナに供与するかもしれない。それらはウクライナを確実に強化できるものであり、私たちにとって非常に重要な、ある長射程のものだ。私たちはこのことについて、昨年の秋に初めて話した。当時、トランプ大統領が選挙プロセスを進めている際、私はニューヨークで彼にこの問題を提起していた(編集注:昨年9月にトランプ氏に「勝利計画」を提示した際のこと)。今、直近の会談で『ノー』は聞かなかった。私は、技術レベルで作業していく、その可能性を検討する、と聞いた」と答えた。
また同氏は、バイデン米前大統領政権の際にもホワイトハウスで「トマホーク」供与問題を提起したが、その時は拒否されたと発言した。
同氏はその上で、「そして、今これは、重要なシグナルである。それは、あらゆる可能性をもってウクライナを強化するということである。そして、『トマホーク』はいくつかの能力の1つであり、私にとって重要なものである。そのようなものは全て、ウクライナを強化することができ、ロシア人を正気にさせることができるものだ。少し正気にさせ、交渉のテーブルに着かせられるようにするものである」と語った。
これに先立ち、米国のトランプ大統領は6日、巡航ミサイル「トマホーク」のウクライナへの供与に関して「ある種」決めたと述べていた。同時に同氏は、ウクライナがそのミサイルをどのように使用するつもりなのかを知りたいとも発言していた。