デンマーク、オランダ、スウェーデンの3国、ウクライナのために米国から兵器購入の準備示す

デンマーク、オランダ、スウェーデンの3か国は、ウクライナのための米国兵器購入に関するトランプ米大統領の計画に参加する意向を表明した。

ユーラクティヴDWロイターが報じた。

トランプ米大統領は14日、米国は防空システム「パトリオット」用ミサイルを含め、兵器を販売していき、それらは後にウクライナに提供することができると発言していた。

ラスムセン・デンマーク外相は、ブリュッセルの欧州理事会本部にて記者団に対して、デンマークはウクライナのために米国の兵器を購入する準備があると発言した。

その際同氏は、「私は、私たちが一人当たりのウクライナ支援において最大の国であると誇りを持って言える。そのため、当然、私たちはそれを行う準備がある」と述べ、さらに「これはデンマーク・モデルと密接に関わるものだ」と指摘した。

なお、「デンマーク・モデル」とは、ウクライナの防衛産業を直接支援するメカニズムのこと。また、デンマーク外務省の情報によれば、ロシアがウクライナに対して全面侵攻を始めてから、デンマークはウクライナに軍事支援に約90億ユーロ、民間支援に約8億6700万ユーロ提供している。

ラスムセン氏は、デンマーク自体は「パトリオット」用ミサイルを保有していないが、同国政府はその購入のために資金を提供すべきだと説明し、「私たちは詳細を詰める必要がある」と補足した。

さらに同氏は、トランプ氏のロシアとウクライナに関する新しいメッセージは「武器供与と制裁計画の採択の観点で、とてもとても重要」だと発言した。

オランダのフェルトカンプ外相は、オランダもその計画への参加を前向きに検討していると発言した。その際同氏は、「私たちはトランプ氏の発言に関連して、何ができるかを見ていくし、今後も行動していく」と発言した。

スウェーデンもまた、ウクライナへの武器供与増加を目的とした努力を促進するという。同国のヨンソン国防相は、ロイターへのコメントで、「私たちは、ロシアに対する制裁の強化を可能とし、『パトリオット』やその他の兵器システムのウクライナへの供給のための道を開いた米国の決定を歓迎する。スウェーデンは自らの貢献を行う」と発言した。

同時に同氏は、支援の詳細については明らかにしなかった。

写真:オランダ国防省