米国による兵器売却の決定はクレムリンへの明確なシグナル=NATO事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は14日、トランプ米大統領が発表した米国による兵器売却の決定は、ロシアのプーチン氏にとって同国と欧州の団結と「ウクライナのためにあらゆる必要なことを行う」ということを示す明確なシグナルだと発言した。

ルッテ事務総長がワシントンでのトランプ米大統領との会談後にフォックスニュースに対して発言した

ルッテ氏は、「もし私が今日クレムリンにいたら、私はあまり嬉しくなかっただろう。なぜなら、それは、トランプ大統領が真剣だということの明確なシグナルだからだ。彼は平和を望んでいる。彼は、ウクライナであれほど多くの人が亡くなっていることを憎んでいる」と発言した。

また同氏は、ロシアの戦争を止める和平交渉が停滞する中、米国による、ウクライナに配備するために、NATO加盟国に兵器を売却するとの決定は、欧州にとって重大な瞬間だと指摘した。

なお、14日、ルッテNATO事務総長は、トランプ米大統領との会談の際に、記者団に対して、ウクライナ向け兵器についての合意が達成されたことを発表していた。

ルッテ氏はまた、トランプ大統領がプーチン氏とのやりとりにおいて袋小路からの出口を模索し、プーチン氏に対ウクライナ戦争解決に向けた意向の真剣さを示す機会を与える努力を高く評価していた。

写真:NATO