英国、過去最大の対ウクライナ軍事支援提供を発表

英政府は、スナク英首相は23日にポーランドへ出発し、現地でこれまでで最大となる対ウクライナ軍事支援を発表する意向だと伝えた。

22日、英政府広報室が伝えた

スナク首相は23日、5億ポンドの追加軍事資金と過去最大となる重要装備品の提供を含む、ウクライナへの軍事支援の大幅増額を発表するという。

発表には、「ロシアが野蛮な侵攻を続け、欧州全体の安全と安定をリスクに晒していることから、ウクライナは存亡の危機に直面している」と書かれている。

今回発表された5億ポンドの追加資金は、今年度の対ウクライナ軍事支援総額を30億ポンドに引き上げるものであり、必要な弾薬、防空、無人機、技術支援を迅速に提供するために使用されると書かれている。無人機は、英国で調達されるという。

英国防省はまた、ロシアの侵攻を陸・海・空で押し返すのに役立つ過去最大の装備一式を英国から送るつもりであり、その中には、舟艇60隻、攻撃ミサイル・防空ミサイル1600弾以上、追加の長射程ミサイル「ストームシャドー」、車両400台以上(高機動防護車「ハスキー」160台、装甲車162台、水陸両用車78台)、小火器弾薬約400万弾が含まれるという。

スナク首相は、「ウクライナをロシアの野心から防衛することは、私たちの安全と欧州全体にとって極めて重要だ。もしこの戦争でプーチンに成功を達成させてしまったら、彼はポーランド国境で止まらないだろう。ウクライナ軍は、勇敢に戦い続けているが、彼らは今、私たちの支援を必要としている。今日のパッケージは、ウクライナがロシアとの戦いのために必要としているあらゆるものを提供するのに役立つ」と発言した。

なお、スナク首相は、ポーランドでトゥスク首相と会談し、また両首相はストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長と会談し、欧州安全保障やウクライナ支援などにつき協議を行うという。