米国の支援はウクライナ軍を強化するとともに、クレムリンに強力なシグナルを送る=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、米国の支援はウクライナ軍を強化するだけでなく、ロシアに対して、米国はウクライナと共にあり続けているという強力なシグナルを送ることにもなると発言した。

ゼレンシキー大統領が米CBS局へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「その支援は、ウクライナ軍を確かに強化する。私たちは、主導権を失った。今、私たちには、状況を安定化させ主導権を奪還するあらゆるチャンスがある」と発言した。

同氏はまた、ウクライナはロシアが今後数か月以内、もしかしたら夏のはじめまでに、開始するとされる大型攻勢に向けて準備していると伝えた。

その際同氏は、然るべく準備をする、というのは、今後の全面的攻勢への対峙に必要な武器と機材を、その攻勢が始まるまでに得ることだと説明した。

同氏は、「私たちは準備している。人員が準備している。軍が訓練している。繰り返したくないが、私たちは兵器システムを待っている。なぜなら、旅団が完全に装備を得た状態であって欲しいからだ。旅団の内いくつかは、リソースが尽きている。私たちは彼らを交代させなければいけない。しかし、その新しい旅団には、装備が必要だ」と強調した。

加えて同氏は、米国の支援はロシアから自衛するウクライナを強化するだけでなく、「第2のアフガニスタンにはならない、米国はウクライナと共にあり、ウクライナ人を守り、世界の民主主義を守るというという強力なシグナルをクレムリンに送ることになる」と説明した。

これに先立ち、米国議会下院は20日、約610億ドルからなるウクライナへの追加安全保障支援予算法案H.R.8035を可決していた。シューマー上院院内総務(民主党)は、上院は23日に、下院が可決した法案の審議を行うと発言している

写真:大統領府