フランス、露宇全面戦争開始以降にウクライナに提供した装備品一覧を公開

フランス軍事省は4日、ロシアによる対ウクライナ全面侵略戦争開始から2023年12月31日までにウクライナ軍に供与した総額26億ユーロ以上の武器、機材、物資の一覧を公開した。

仏軍事省が公式ウェブサイトに軍事支援品の一覧を掲載した

発表には、「フランスがウクライナに供与した軍事装備は合計で26億1500万ユーロに上る。これに欧州平和ファシリティー(EPF)に渡された12億ユーロが加わる。2022年2月24日から2023年12月31日までの総額では38億ユーロ以上の支援となる」と書かれている。

また、発表には、約1万人のウクライナ軍人がポーランドとフランスでフランス軍による訓練を受けたことが報告されている。

提供された装備品の中には、155ミリ榴弾砲「TRF1」6基、155ミリ自走榴弾砲「カエサル」30台、120ミリ迫撃砲10個が含まれている他、装輪偵察車「AMX-10RC」38台、戦闘用・医療用装甲輸送車250台も掲載されている。

防空システムは、「クロタルNG」が2基、近距離防空システム「ミストラル」6個、「SAMP/T」1基、レーダー「CM200」1基。それぞれのミサイル数は非公開となっている他、長射程ミサイル「SCALP」の提供数も機密扱いとなっている。

さらに、無人航空機探知機10機、偵察用無人航空機160機、小火器、弾薬(手榴弾10万5000個、12.7ミリ弾薬174万個、155ミリ砲弾3万弾)の提供も報告されている。