米国、ウクライナへクラスター爆弾を供与する準備を認める

米国のサリヴァン大統領国家安全保障問題担当補佐官は7日、同国はウクライナに対して、自国領土の防衛のためにクラスター弾薬を供与する準備があることを認めた。同時に、同氏は、不発弾から民間人を保護することが重要だとも発言した。

サリヴァン氏がワシントンでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サリヴァン氏は、「私たちは安全保障分野の支援の決定をウクライナの現場での直接的必要をもとに決めており、ウクライナは攻勢作戦と防衛作戦の支援のために火砲を必要としている」と発言した。

同氏はまた、米国はウクライナに「歴史的な数」の通常弾薬を供与してきたし、その製造量も増やしていると指摘した。同氏は、同時に「しかし、そのプロセスは時間がかかるため、私たちの国内生産が増えるまでの間、ウクライナに供給の橋渡しをすることが決定的に重要である」と説明した。

その上で同氏は、ロシアは古い型で、30〜40%という高い不発のレベルのクラスター弾薬を現在の全面的侵攻の開始から使用していると指摘した。そして同氏は、「この状況下で、ウクライナは、自らの主権領土を守るためにクラスター弾薬を要請している。私たちが提供可能なクラスター弾薬は、2.5%未満という、ロシアのものよりも不発の割合のはるかに低いものである」と説明した。

また同氏は、米国は「民間人へのあらゆる潜在的被害を小さくする紛争後の除去努力を行う」ウクライナと緊密に協力していくと発言し、それは不可欠となることだと強調した。

そして同氏は、「ロシアによるクラスター弾薬の広範な使用により、私たちは、ウクライナへの不発弾除去の努力の支援を続けざるを得なくなっている」と指摘した。

さらに同氏は、クラスター爆弾の不発弾のリスクこそが米国が決定を遅らせてきた要因だったと明らかにした上で、しかし、ロシア軍が新たな攻勢を行えるようになれば、民間人にもたらす被害の甚大なリスクも存在するのだとも指摘した。