EU、ウクライナのための軍事訓練ミッション開始に合意

欧州連合(EU)は外務理事会は17日、ウクライナ軍支援のためのEU軍事訓練ミッションの開始に関する合意を採択した。

欧州理事会ウェブサイトに同日のルクせんブルグでの外務理事会会合の決定が掲載された

発表には、「外務理事会は本日、ウクライナ支援のための軍事支援ミッション(EUMAMウクライナ)を開始することに合意した。同ミッションの目的は、ウクライナが国際的に認められた国境内で領土一体性を守り、主権を効果的に行使し、民間人を保護できるように、ウクライナ軍の効果的軍事作戦能力遂行能力の発展への貢献である」と書かれている。

また、「EUMAMウクライナ」は、ウクライナの要請に応えて、領土防衛部隊を含むウクライナ軍へ、個人・集団・特化型訓練や、訓練を提供する加盟国の活動の調整と同期を行うという。

ボレルEU上級代表は、「本日私たちは、ロシアの違法侵略から自衛するウクライナへの支援を強化する。EUMAMウクライナは、ウクライナ軍が勇敢な戦いを続けられるように訓練していく。EUMAMは、単なる訓練ミッションではなく、EUが必要な限りウクライナのそばにいることの明確な証拠なのだ」と発言した。

さらに発表には、EUMAMウクライナは、複数の欧州の国で活動し、ミッションの活動を調整する作戦本部がブリュッセルの欧州対外行動庁の建物に設置されると書かれている。同ミッションは、欧州対外行動庁内の軍事活動計画・指揮能力局(MPCC)の局長を務めるエルヴェ・ブレジャン中将(フランス)が率いるという。

ミッションのマンデートは2年間。1億670万ユーロの予算が想定されているという。

なお、EUは17日、ウクライナに対して、軍の強靭性向上を目的に、5億ユーロのトランシュを提供することを確定したことを発表していた

写真:ウクライナ軍参謀本部