「ウクライナは、他国からの安全保証があればロシアと協議できる」=ゼレンシキー大統領

ゼレンシキー大統領は、ウクライナは他国からの安全の保証があればロシアとの協議のテーブルに着くことができると発言した。

ゼレンシキー氏がCBSへのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「現在、私たちは本当の保証に興味がある。もしかしたら、5つの保証国、あるいは、3国…、がウクライナ保護のために活動していく。その時、私たちは、ロシアと協議のテーブルに着くことができ、その時はじめて、ロシアと何を話すべきなのかということがわかるようになるのだ」と発言した。

同氏はまた、安全の保証は、ウクライナを支えている国々が与えるべきだとし、ウクライナに対して侵略があった場合には、安全の条件が「保証国間で合意されねばならない」と指摘した。

さらにゼレンシキー氏は、ウクライナは非核・非軍事ブロック・中立の地位を得ることになるが、同時にEUにも加盟することになると発言した。

同氏はまた、保証は法的に強力なものでなければならないとし、「武器の記述、人的要員、制裁政策、予防的対応」が記載されるべきだと指摘した。加えて、同氏は、制裁は重要だが、同時に制裁は侵略を止めることはできないとし、「明日再び戦争が始まるとして、制裁だけ発動されるのだとしても、それでは何もならない」と強調した。

同氏は、ウクライナはこれまで誰からも何の保証も受け取ってこなかったとし、「私たちはそれを得なければならない」と発言した。

また同氏は、「私は、米国とバイデン政権、米国両党が私たちのために行っているあらゆることに感謝したい。しかし、米国は私たちに安全の保証は与えていない」と発言した。

同時に同氏は、米国はウクライナの戦略的パートナーであるとし、「同国は私たちを支持している。しかし、安全の保証とは、法的効力を有す文書を手にすることなのだ」と発言した。

写真:大統領府