米国、トルコに防空システムS400のウクライナへの供与を提案

米国は、トルコとの協議で、同国が所有するロシア製の地対空ミサイルシステム「S400」をウクライナへと供与する可能性について提起している。

20日、ロイター通信が報じた

報道によれば、米国高官は先月、トルコ側との協議の際に複数回にわたり、ウクライナ支援のためにS400の提供に関する問題を提起していたが、トルコ側は今のところ正式な要請は受け取っていないという。

また、米国は、他の国との間でも、ウクライナに対して、地対空ミサイルシステムS300とS400の提供を呼びかけているとのこと。

なお、トルコはロシアとの間で、2017年に総額25億ドルでロシア製S400の購入契約を締結していた。米国は、これを受け、最新鋭ステルス戦闘機F35共同開発計画からトルコを排除している。

また、オランダ政府は18日、ドイツ政府とともに、北大西洋条約機構(NATO)の要請を受けて、スロバキアに米国製地対空誘導弾「ペトリオット」を供与することを発表。これを受けて、スロバキアは、自国の有する地対空ミサイルシステム「S300」をウクライナに供与する見込みとなっている。