キーウ占拠シナリオは信じていない=ウクライナ国防相

ウクライナのレズニコウ国防相は14日、ロシア軍によるキーウ(キエフ)奪取のシナリオは非現実的だとの見方を示した。

レズニコウ国防相がICTV局番組出演時に発言した。

レズニコウ氏は、「率直に言って、私はそのシナリオを信じていない。なぜなら、キーウ攻撃は、北からのみ、つまり、ベラルーシ領からのみ可能だから。私たちはベラルーシと1000キロの国境があり、その内750キロは沼地や薮といった非常に困難な地形であることを忘れないで欲しい。そのため、その国境を簡単に越えられるのは、全部で250キロであり、それはキーウから近いところではなく、ポーランド国境に近いところにある」と説明した。

そして同氏は、キーウへは、200キロメートル進軍しなければならないと指摘しつつ、「私たちには、撃退準備のできている防衛システムが構築されているのであり、キーウへは誰も到達できない」と強調した。また、400万人のキーウ市民による防衛能力も重要な要因だと指摘した。

同氏は、「誰かが数日間でキーウは奪取されると言う時、それは非常に大きな過ちである。私は、そのような終末的シナリオは、検討することすら提案しない」と呼びかけた。