タラン国防相、訪日開始 明日岸防衛相と会談へ

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16日、ウクライナのアンドリー・タラン国防相が訪日を開始した。ウクライナ国防相の訪日は初めて。17日に岸信夫防衛相と会談する。

在日ウクライナ大使館がフェイスブック・アカウントにて発表した

ウクライナ大使館は、「3月16日、アンドリー・タラン・ウクライナ国防大臣が実務訪問で来日しました。二国間関係の歴史においてウクライナ国防大臣として初の日本訪問となります」と発表した。

また、大使館は、今回の訪日団には、国営防衛コンツェルン「ウクルオボロンプロム」社のユーリー・フシェウ総裁も加わっていると報告した。また、今回の会談では、安全保障と軍事技術協力の分野におけるウクライナと日本との交流の深化などが議題となるとのこと。

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は、フェイスブック・アカウントにて「今日、二国間史上初めてとなるアンドリー・タラン国防相の訪日が始まった」と伝えている。大使は、まずウクライナ大使館で会議が行われたと述べつつ、「明日は、非常に濃厚な予定となる」と伝えた。

※追記(16日9:02)

また、岸信夫防衛相は、同日の閣議後記者会見にて、17日にタラン国防相と会談を行う予定だと発表した。防衛省が大臣の記者会見結果を発表した

岸大臣は、「日本とウクライナは地理的には大変離れていますが、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値を共有するパートナー」だと述べ、これまでも、防衛交流の強化に向けて取り組んできたとしつつ、「昨今の情勢を踏まえて、基本的価値を共有する両国が、東シナ海・南シナ海での『力による一方的な現状変更の試み』を含む最新の地域情勢、また、両国の防衛交流等について幅広く議論を行うことについて、大きな戦略的意義を持つもの」だと考えていると説明した。