露占領軍、シュミー近郊のウクライナ側配置地点を攻撃

ロシア連邦占領軍は10日、シュミー近郊のウクライナ側配置地点に向け標的を定めた攻撃を行った。なお、シュミーは、同日ウクライナ側とロシア武装集団側の代表者により「共同調査」が実施される予定であった地点である。

統一部隊作戦本部広報室が発表した

発表には、「本日14時15分、ロシア占領軍がシュミー近郊のウクライナ側配置地点に対して銃にて攻撃を行った。攻撃は、標的を定めたものであり、共同管理調整センター(JCCC)と欧州安保協力機構(OSCE)の代表者による会合が実施される予定だった地点に向けて行われた」と書かれている。

統一部隊作戦本部は、このような行為は敵が意図的に合意に違反するだけでなく、ウクライナ側を挑発する意図があることを示していると指摘した。同時に発表には、ウクライナ側は「平和の確立への心からの希求を改めて示した」が、「敵はあらゆる試みを意図的に破綻させている」と書かれている。

更に発表には、ウクライナの情報機関職員の迅速な行動により、ロシア連邦武装集団の行動が適時予想できたため、統一部隊軍人のみならず、JCCCとOSCEの代表者の安全も迅速に確保できたと書かれている。

これに先立ち、ウクライナ大統領府は、TCGが9日のビデオ会合にて、ドネツィク州のコンタクト・ライン沿いのシュミー町をOSCE代表者参加の上で、TCG関係者が「共同調査」をすることで合意したと発表していた。

しかし、その後、大統領府は10日、ロシア側が合意に反する要求をしたため、同調査の実施は取り止めになったと発表した