独・ポーランド外相、ドイツによる長射程ミサイル「タウルス」のウクライナ供与可能性にコメント

ポーランドのシコルスキ外相とドイツのベーアボック外相は2日、ウクライナはロシア軍の攻撃に対する防空の強化を必要としていると述べ、また米国がウクライナに長射程ミサイル「アタクムス」を供与したことで、ドイツなどの他の国による類似の武器のウクライナへの提供を促すことへの期待を表明した。

シコルスキ外相とベーアボック外相がポーランド・スウビツェでの共同記者会見の際に、独政府によるウクライナへのミサイル「タウルス」供与可能性にコメントした。ポーランドのWnpが報じた

シコルスキ氏は、「私は、米国によるウクライナ人に有名な『アタクムス』を送るという決定が、他の国にとってのインスピレーションとなることを期待している」と発言した。

ベーアボック外相は、今後もウクライナを支援することが重要だとし、「そのため、私は(編集注:シコルスキ外相の発言に)加わることができる」と発言した。

ベーアボック氏はまた、自身がオデーサにも滞在したウクライナ訪問の際に、あらためてウクライナの防空の重要性、とりわけ防空システム「パトリオット」の重要性を認識したと指摘した。

そして同氏は、「よって、とりわけ、最近私は(ピストリウス)国防相とともに、世界と欧州において(ウクライナの)防空のためにさらに努力するための新たなイニシアティブを発表したのだ」と発言した。

その際同氏は、ドイツでは長射程ミサイル「タウルス」のウクライナへの供与問題については議論がまだ続いており、政府は共同の決定を策定しようとしていると補足した。

その他、ポーランドのEU加盟20周年の文脈では、シコルスキ外相は、それは非常に良い決定だったとし、ワルシャワの願いは「期待していたよりも多く実現した」と発言した。

両外相は、EU拡大の文脈で、EUは経済面だけでなく、安全保障面でも強くならねばならないと強調した。

ベーアボック氏は、「EUは安全保障政策面でより強くなるために改革されねばならないし、単一の声で話し、同時にこの自由と安全の連合の一員となりたがっている国々を受けれいれなければならない」と強調した。